静岡市から岐阜市に移住して4年。いまだに親戚や前職の友人から必ず言われる言葉があります。
「岐阜って、雪すごそうだよね!」
……そう、まるで北海道や東北のような“雪国”のイメージ。
正直、その気持ちはよくわかります。私自身も移住前は「岐阜=豪雪地帯」というイメージを持っていました。
ですが、実際に住んでみるとそれは半分正解で、半分誤解なのです。
「雪国・岐阜」のイメージは、世界遺産「白川郷」に引っ張られている!

次の地図を見てもらうとわかるのですが、私が暮らしている岐阜市は県の南端。
名古屋までは快速でわずか20分。
「太平洋側」とまではいかないまでも、感覚的には愛知県の延長線上にあります。
一方、世間でイメージされる“雪深い岐阜”は、飛騨高山や白川郷などの北部エリア。
そこまでは車で2時間以上。岐阜市の住民も行ったことのない方も多いくらい、県内でもまるで別世界なのです。

データで見る「岐阜市と白川郷」の冬の違い
気象庁のデータを見てみましょう。
・白川村(白川郷)の1月最深積雪量:148cm
・平均気温:氷点下
いかにも雪国らしい厳しい冬です。
一方で、岐阜市はというと——
・最深積雪量(過去30年平均):10cm
・平均気温:4.6℃
ちなみに名古屋は積雪3cm、平均気温4.8℃。
数字で見ると、岐阜市が雪国と名乗るには恥ずかしい程度の天候なのかが伝わると思います。
| 1月の最深積雪(過去30年) | 1月の平均気温 | |
| 白川村 | 148cm | -1.0℃ |
| 岐阜市 | 10cm | 4.6℃ |
| 名古屋市 | 3cm | 4.8℃ |
※データ引用:気象庁HP「過去の気象データ」
冬用タイヤは必要?岐阜市のリアル事情
「じゃあ、スタッドレスタイヤはいらないの?」
これもよく聞かれる質問です。
結論から言うと、持っている人のほうが多いです。
積雪の頻度は年に2〜4回ほどと多くはないものの、
一度積もるとノーマルタイヤでは本当に滑ります。
“普段は乾いているけれど、たまに急に真っ白”——それが岐阜市の冬です。
ですので、岐阜に移住するなら冬用タイヤは必須アイテムと考えておいた方が安心です。

4年住んでわかった結論
「岐阜市って雪すごそうだね?」に対して、
この4年間の結論は、そのイメージほどではないということ。
確かに、年に数回は白銀の景色を楽しめますが、
“冬の間ずっと雪国”というほどではありません。
つまり、岐阜県=雪国ではなく、
岐阜北部=豪雪地帯、岐阜南部=ほぼ名古屋気候。
この違いを知ってもらえるだけでも、岐阜への誤解はぐっと減るはずです。
関連記事:




