「看護師から一般企業へ転職したい!」主な選択肢とメリット

「看護師から一般企業へ転職したい!」主な選択肢とメリット

夜勤明けの朝、ふと「このままずっとこの病院で働くのかな?」と考えたことはありませんか?
看護師という仕事は、人の命に関わる誇り高い職業。一方で、体力的・精神的な負担も大きく、ライフステージの変化に合わせて働き方を見直す方も増えています。

「病院以外で働く」という選択肢は、決してキャリアの後退ではありません。
むしろこれまでの経験を新しい形で生かせる道が、今たくさん広がっています。

看護師が一般企業への転職を考える主なきっかけ

  • 体力的、精神的な負担の大きくなってきた
  • 子育てのため、土日祝日を固定で休みたい
  • 自身の成長のため、あらたな領域に挑戦したい
  • 夜勤のない生活リズムを求めて
  • 腰痛などの身体的理由で、デスクワーク中心の仕事に

看護師経験を活かしながら一般企業で働く!主な選択肢4選

① 治験コーディネーター(CRC)

新しい薬の臨床試験を行う際、患者さんや医師、製薬会社の間に立ち、試験がスムーズに進むようサポートする仕事です。
看護師として培ったコミュニケーション力や観察力、医療知識が大いに活かされます。
患者さんと関わりながらも、病棟とは違う立場で医療に貢献できるのが魅力です。

② 医療系のキャリアコンサルタント

看護師や医師など医療従事者の転職支援を行う仕事です。
看護師さんと面談し、転職先の病院やクリニックとマッチングさせることで、医療機関側から手数料をいただく営業職です。
同じ医療職として共感できる視点が信頼につながり、感謝されることの多い仕事です。

事実上は営業職となり、一般的な看護職と異なり明確な売上数値が求められます。
同じ看護師として、求職者の気持ちをよりわかってあげられるという点で他の営業マンよりも一歩抜きん出た存在になれるかもしれません。

③ 製薬メーカー・医療機器メーカーの営業職(MR・MSなど)

新しい医薬品や医療機器の情報を医療機関に提供し、適切に活用してもらうための提案営業です。
医療現場の流れを理解している看護師出身者は、ドクターとのコミュニケーションや製品提案で大きな強みを発揮できます。

一般企業で勤務しながら地域の医療に貢献できる、という点で非常にやりがいのある仕事といえます。

④ 医療機関を対象にしたWebマーケティング企業

病院やクリニックの集患・採用をWebの力を使って支援する企業で、Webサイトや広告、SNSなどを活用して医療機関の課題を解決します。
医療業界特有の表現規制や、患者さんの心理を理解している点が大きな武器になります。
現場の「リアル」を知っている人材は、企画・制作・運用のどのポジションでも重宝され、お客様からも支持いただきやすくなります。

ITやWebの知識は0から身につけることにはなりますが、どこに行っても活かせるスキルセットを身につけられるのは間違いないでしょう。


看護師が一般企業へ転職する際に気をつけたい4つのポイント

看護師から一般企業への転職は、「業界が変わる」ことによるハードルが確かに存在します。
医療職よりも採用難易度が高いケースも多いため、以下の4点は特に意識しておきたいポイントです。

① 転職先の選択肢は“広すぎる”ため、目的を持って絞り込む

看護師として転職活動をしていると、病院・クリニックの求人だけが目につきますが、一般企業まで視野に入れると求人数は一気に膨れあがります。

「看護師」というキーワード検索では、医療職以外の求人は出てきません。
一方で一般企業の求人は非常に幅広く、業界・職種も多岐にわたります。

そのため、
「なぜ病院以外で働きたいのか?」
「どんな働き方をしたいのか?」

といった“転職の軸”をはっきりさせた上で絞っていく必要があります。

闇雲に応募すると、面接で想いが伝わらなかったり、ミスマッチが起きやすくなるため注意が必要です。

② 書類(とくに職務経歴書)は“看護師モード”から一般企業仕様に切り替える

病院への転職とは違い、一般企業の採用担当者は医療の専門知識がありません。

よくある失敗は、看護師としての職務内容を 病棟業務・疾患名・処置の羅列で書いてしまうこと。

一般企業では、それらを読んでも
「結局この人はどんな成果を出してきたの?」
「どんな仕事の進め方をする人なの?」
という疑問が残ったまま終わります。

そのため、一般企業向けの職務経歴書では次のような書き方が必須です。

  • どんな課題に対して、どんな行動をとり、何を成し遂げたのか(実績や成果)
  • 看護師としての経験が、次の仕事でどのように活かせるのか
  • コミュニケーション力、調整力、緊急対応力など“ビジネスでも評価される能力”

医療職向けと一般企業向けで、
職務経歴書は完全に別物を作るものだと思っておくと安心です。

③ 受ける企業の事前情報をしっかり仕入れる

病院の採用試験と違い、一般企業は業務内容・文化・求める人材像が非常に多様です。
そのため、応募前の企業研究は必須です。

例えば、

  • どんな顧客を相手にしているのか
  • どんな商品やサービスを扱っているのか
  • 働き方や社風はどんな特徴があるのか
  • 看護師経験がどう役に立つのか

こうした情報を理解した上で応募するかどうか判断することで、ミスマッチを防ぎ、選考でも説得力のある受け答えができるようになります。

④ 面接対策は“医療職の面接”とは別物。必ず準備をする

一般企業の面接では、病院と異なる観点で質問されることがほとんどです。

例えば、

  • なぜ病院ではなく一般企業なのか
  • 看護師の経験をどう活かせると思うか
  • 自分の強みは何か/弱みは何か
  • 困難をどう乗り越えたか
  • チームで仕事を進める際に大切にしていること
  • 数字目標がある環境で働けるか(営業職の場合)

こうした質問に対して、
事前に“言語化しておく”ことが非常に重要です。

特に最近は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに模擬質問をしてもらったり、回答のブラッシュアップをしてもらうことで、効率よく面接力を鍛えることができます。

医療職からの転職では「質問の角度が違う」ため、AIを使ったシミュレーションは強い味方になります。


私たち株式会社ITreatについて

私たちは岐阜に本社を置く、医療特化のIT企業です。
クリニックや病院のWebサイト制作、動画制作、システム開発、Webマーケティング支援などを通じて、医療現場の課題解決を行っています。

当社では、多くの元医療従事者が活躍しています。
活躍できる理由は、私たちのお客様が医療機関であるからです。
疾患や診療の流れ、病院の文化、ドクターやコメディカルとの関係性など、現場での経験が仕事に活かされます。

また、夜勤がなく、土日祝休み・残業少なめの環境なので、家庭や子育てと両立しながら安心して働くことができます。
「医療の知識を活かしながら、違う形で人の役に立ちたい」――そんな想いを持つ方に、ぜひ知っていただきたい職場です。
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